[026] インプレッションとクリック

  メールマガジン ホントに実践!インターネットマーケティング

               2000/11/16(毎週木曜日発行) 1,382 部

  第26回 インプレッションとクリック
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□ ご挨拶

みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして、誠にありがとうございます。

さて今回は、バナー広告やメールニュース(メールマガジン)広告における
「インプレッションとクリック」についてお話していきます。


■ インターネットでの広告

「買物じょうず」(http://www.kaimono-jozu.com/)を開いてみてください。

・左の細長い縦の枠(左フレーム)の中に等間隔で表示されている3つの小さ
 な広告、これが「バナー(ボタンバナー)広告」

・右の枠(右フレーム)の上と下に表示されている横長の大きな広告、これが
 「バナー広告」

・右フレームの下部、横長の下線の入った文字列、これが「テキスト広告」

です。

それからこのメールマガジンをスクロールしてみてください。

・上に2つ、下に1つある広告の枠、これが「メールマガジン広告」、
 同じ形式でメールニュースを媒体とするものが、「メールニュース広告」

です。

これらは、「広告主」が広告を出稿し、「広告代理店」がそれを「媒体」に仲
介し、「消費者」がそれを見る(読む)という流れです。
その中で、「買物じょうず」ならびにこのメルマガは「媒体」ということにな
ります。


「媒体」を「テレビ」や「新聞」に置き換えてみても、特に違和感が無いでし
ょう。

 


■ インプレッション効果とは、クリック効果とは

「媒体」がテレビや新聞の場合、その広告を見た(読んだ)消費者には何らか
の「印象」が残ります。もし1度では何も残らなかったとしても、繰り返し何
度もそれに触れることで、無意識のうちに記憶していたということは誰しも経
験があるでしょう。これが「インプレッション効果」です。
「プレゼンス効果」とも呼ばれています。

サイト(ホームページ)におけるインプレッション効果は「ページビュー(何
回表示されたか)」で示され、メールニュース(メールマガジン)におけるそ
れは「発行部数」で示されます。

インプレッション型の広告は、広告契約の際、例えば「10万回表示でいくら」
というように契約します。そのため「表示回数保証型広告」とも呼ばれていま
す。

それから、テレビや新聞の広告を見たあとで、
 ・広告主に直接電話して「その広告について詳しく教えて!」と質問する
 ・店頭で「あの広告に出ていた商品欲しいんだけど」といって買う
といった反応があることがあります。
これが「レスポンス効果」と呼ばれているものです。

上記インターネット広告でこれにあたるのが、クリックしてリンク先のホーム
ページに飛ぶという消費者のアクションであり、そのため「クリック効果」と
呼ばれています。

クリック型の広告は、広告契約の際、例えば「1万回クリックでいくら」とい
うように契約します。そのため「クリック保証型広告」とも呼ばれています。

それから、クリック率というのは、
 ・クリック数÷ページビュー数
 ・クリック数÷発行部数
で示されることになります。

ちなみにこのクリック率、最近では1%を切って、0,5%くらいではないかと
新聞に載っていました。

 


■ 広告主の立場でのインターネット広告(知人に聞いた話)

あるサイトで会員を募集するために、大手検索サイトに表示回数保証型広告を
出稿したときの話。

会員登録した人には別途プレゼントも当たるということで、プレゼント品を前
面に出したバナー広告にしたら、クリック率も良く、非常に効果が高かったと
のこと。

逆に、プレゼントを前面に出さないバナー広告の場合は、非常にクリック率が
悪かったとのこと。

「あたりまえだ!」と言う前に着目してほしいのは、

○消費者はそのバナー広告を見て、内容を理解し、クリックするかどうか判断
 している

という事実です。
つまり、表示回数保証型広告の本来の目的である「インプレッション効果」は
いずれの場合も達成できているのです。

Eコマース専業の場合は、自サイトに来てもらわなければ話は始まりませんが、
実際の店舗をもっている販売店や、メーカーの場合は、この効果は見逃せませ
ん。

例えば、急なお金を用立てようと消費者金融会社を探すとします。
駅前で見上げれば、たくさんの看板が目に付くでしょう。
そこで、どのお店を選ぶか?
頭の片隅に「印象」がより強く残っている会社を選ぶのは、自明の理でしょう。

最近、消費者金融会社のバナー広告をよく見かけます。
現在の消費者金融会社のサイトでは、借入れの申込みまでできてしまいますの
で、必ずしもこの効果だけを期待したものでは無いでしょうが、意識はしてい
るはずです。

 


■ 媒体の立場でのインターネット広告

媒体の立場では、1ページあたりの広告売上がアップすることをまず考えます。

すると、ページを200回表示してようやくクリック1回でいくら(0.5%の場合)
というクリック保証型広告より、1ページ表示するごとにいくらという表示回
数保証型広告のほうが望ましいということになります。

実際、大手ポータルサイトでは、ほとんどが表示回数保証型広告で、そういう
広告が付かない片隅にのみクリック保証型広告を掲載しているようです。

では、なぜ「買物じょうず」には表示回数保証型広告が無いのか?
理由は、まだ媒体としての力が弱いから。
広告主としてはできるだけ多くの人に「印象」付けしたいので、よりたくさん
の人が見るであろう大手ポータルサイトにどうしても目が向いてしまうようで
す。

ただ、媒体の立場で言えば、10万人が1回ずつしか見ない広告より、1000人の
人が10回ずつ見る広告のほうがトータルの「インプレッション効果」は高いと
感じるのです。

みなさんはどう思われますか?

 


■ 今のところ広告主にとってクリック保証型広告はお得

上でお話したとおり、クリック保証型広告の場合、何回表示しようがそれだけ
では広告料は発生しません。クリックして初めて発生します。
そのため、クリック率0.5%として、199回の表示は無料、1回のクリック付き
表示のみ有料とも言えます。

人気が高いわけです。

需要と供給の関係で、人気が高いと料金は上がります。
ありがたいことに、クリック単価は上昇しつつあります。

このメールマガジンの広告も、
 ・「配信部数課金広告」の料金は下がり、広告数は減少
 ・「クリック数課金広告」の料金は上がり、広告数は増加
となっています。

ただし悲しいことに、クリック率はどんどん低下しているんです...。

「まぐまぐ」の広告代理店は1社独占でどうにもなりませんが、
「買物じょうず」の広告のほうは早く表示回数保証型広告を掲載できるような
力のある媒体になりたいものです。


□ 次回の予告

次回のテーマは、バナー広告やメールニュース(メールマガジン)広告におけ
る「アフィリエートプログラム」です。

言葉の説明から、その効果についてまで話をしていく予定です。

(後略)

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