[008] 4月の運営

  メールマガジン ホントに実践!インターネットマーケティング

               2000/07/13(毎週木曜日発行) 932 部

  第8回 4月の運営
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□ ご挨拶

みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして、誠にありがとうございます。

今回は、前回の補足と、4月の問題点をまとめました。

何事も、想像するのと実際にやるのとでは大違い。わずか11日間でも、さま
ざまな問題が浮き彫りになりました。
それらを、一般的なものと「買物じょうず」特有のものに分けてお話していき
ます。


■ 「効果」についての補足

まず最初に、前回ご紹介した4月のプロモ-ション(一般告知)の「効果」に
ついて補足させていただきます。

前回、

  初回訪問者数               約1,600名
  初回訪問者がプレゼント紹介サイトから来訪 約92%
  初回訪問者がその他から来訪        約 8%

とご紹介しましたが、実はこの中には、メールマガジン(例えばホームページ
紹介マガジンやプレゼントサイト紹介マガジン)を見てアクセスしてくださっ
た方はカウントされていません。

理由は、把握できないから。


どのメールマガジンを読んでアクセスしてきたかを正確に把握するためには、
それなりの仕掛けが必要なんです。

具体例を、このメールマガジンの上下の広告で説明します。

広告枠の中に「http://dt.magclick.com/」で始まる非常に長いURLが記載さ
れていますね。
このURLがクリックされると、まず「まぐクリック」のサイトへ飛び、そこ
で、
  ・誰が
  ・どのメールマガジンを見て
  ・どの広告をクリックしたか
といったデータを記録してから、目的のサイトへ再び飛んでいくわけです。
試しにクリックしてみると、2回飛ぶのが分かります。

もう少し簡便な方法もありますが基本的な考え方は同じで、それなりの仕掛け
をしておかないと正確には測定できないのです。


ということで、初回訪問者は上記のデータより若干多いはずです。

 


■ プライバシーについて

話は横道にそれますが、プライバシーについても少し。

上記の仕組みからすると、各データは「まぐクリック」が把握できていること
になります。

そして当然のことながら「まぐまぐ」の「プライバシーについて」のページで
は、
『プライバシーを金銭化する形のビジネスは一切行いません。従って、個人の
趣向を特定するような個人情報の収集は今後も行いません。』
と明記されています。
そもそも「まぐまぐ」の場合、購読するだけなら本名や住所は入力要求されま
せんしね。


ところが、ときどき、やたら詳しい個人情報を入力させるプロバイダーや懸賞
サイトを見かけます。
インターネットにつなぐだけ、または懸賞に応募するだけなのに、なぜ家族構
成や年収の入力を要求するのでしょうか?
使うからですよね。

どのサイトも、「統計データとして処理」する旨が明記されていますが、それ
にしてもなぜここまで?という気がしないでもありません。
管理だってたいへんでしょうし。

「買物じょず」でメンバー登録時に本名や詳しい住所を要求しないのは、統計
処理するのに必要無いから、そして管理コストを低くしたいからです。

当選者にプレゼントを送付するときのみ、本名や住所をメールでお聞きします
が、それらの情報もインターネットにつながっているサーバーには置いていま
せん。

外部から接続できるマシン上に個人情報を置くということは、その分のセキュ
リティコストがかかります。
外部から切り離しておけば、それについてのコストは0です。
(もちろん個人情報保護のための他のコストはかけてますよ)


プロバイダーはともかく、懸賞に応募するのに本名や住所を入力する必要性は
無いと思いませんか?当選しなかったら一切使わないはずなんですから。
それに、統計には関係無いですよね。

メールアドレスならまだしも、本名や住所、そしてもっと詳しい個人情報の入
力には、みなさま、くれぐれもご注意くださいませ。

 


■ 一般的な問題点

●環境問題

環境問題つまり、すべての機種、OS、ブラウザには対応しきれないという問
題ですね。
第5回でもお話しましたが、やはりいくつかのトラブルがありました。

例えば、メンバー名が全角文字の人が Macintosh でログイン(メンバー認証)
しようとするとエラーになり、どうしてもログインできないという現象があり
ました。(現在は対応済です)

細かい差異は他にもあり、その都度、ご利用のみなさまにはご迷惑をかけてし
まいました。
連絡をくだされば調べることもできますが、「うまく動かないならじゃあ次」
とサイトから去って行かれた方も多いのでしょうね。きっと。


●Windows 2000

当初「買物じょうず」は Windows 2000 Server で運用しておりましたが、数日
後に Windows NT Server (つまり1つ古いバージョン)に戻しました。

理由は、ページの切り替えがうまくいかないことがあったから。

おそらく Windows 2000 Server のパッチ(プログラム修正版)が出たら解決す
ると思いますので、当面は確実に動く古いほうで運営していきます。

よく言われることですが、安定性をとるならやはり UNIX や Linux ですね。

 


■ 「買物じょうず」特有の話

●モデレーター

第3回でお話したように「買物じょうず」は「二階層Web掲示板」システム
を使って運営しています。
つまり基本は「掲示板」です。

「掲示板」が設置されているサイト全部に言えることですが、運営で一番気を
つけなければならないのは、適切なガイド(モデレート)です。

たった1人の不適切な書き込みによって皆が不快な思いをし、気が付いたら廃
止に追い込まれてしまった「掲示板」は数限りなくあります。

そこまでいかなくても、その「掲示板」の主旨に反する書き込みをする人は
(故意かどうかは別として)たくさんいます。
そういった書き込みを、表(おもて)でうまく誘導したり、裏で削除したりす
るのが「モデレーター」(議長)です。


●商品が先かお店が先か

「買物じょず」の場合、入力項目を絞り込んでいることあり、故意に不適切な
内容を書き込む方は、今のところいらっしゃいません。(感謝!)

ただ、どうしても間違われるのが「商品」と「お店」の順番です。

通常、ご近所のショッピングセンターでもWebのショッピングモールでも、
まず「お店」があって、そのお店に入ってから「商品」を探します。

ところが「買物じょうず」では、まず「商品」を選んで、それからそれを販売
している「お店」を探します。
(ある人はこれを「オブジェクト指向の買物」と言っていました)

現実の世界ではあまり馴染みが無いことなので、この考え方に慣れるのに時間
がかかる方もけっこういらっしゃるようです。


●有効な情報とは

それから、当初は「商品」の登録も自由にいくらでもできるようにしていまし
たので、あまり有効でない情報も数多く登録され、やむを得ず「商品登録機能」
を停止しました。

例えば、

・メーカー:サーブ
・商品  :水

という内容では商品情報として不十分で、

・メーカー:サーブ
・商品  :富士山の水 2L 1ケース 6本

となって始めて誰が見ても分かる『情報』となるのです。
比較すると分かりますよね。


●モデレーターの活躍

そして毎日、特に4月は24時間、上記のモデレーターがこれらをガイドして
いたのです。

「買物じょうず」の場合は、入力項目が限られていることや、利用者がガイド
の意図をすぐに分かってくださるので、まだ相当恵まれているほうだと思いま
す。
(メンバーのみなさま、ご協力本当にありがとうございます。)

もしみなさまが自社サイトに「掲示板」を設置するとしたら、その「掲示板」
を無法地帯にしないためにも、余裕を持ってモデレーターを配置しておくこと
をお薦めします。
1人で24時間対応は無理なんですから。

 


■ 対策

問題が明確になったら、次は対策ですね。

「買物じょうず」は、毎月、システム(プログラム)や運営方法を見直し、少
しずつ進化しています。
このメルマガを読んでから現在の「買物じょうず」をご覧になると、そのあた
りがよく分かって面白いですよ。


□ 次回の予告

次回のテーマは「5月のプロモーション」です。

4月の結果を踏まえ、他にどのようなプロモーションを展開し、結果はどうで
あったかについて、お話する予定です。



□ 「買物じょうず」の今

本編では、分かり易くするため時系列に話を進めておりますが、このコーナー
では、まさに今現在の「買物じょうず」をご紹介します。

「買物じょうず」では、7月から「アドバンス個人メンバー」という資格を設
けました。
詳しくは「ご利用の手引き」および「プレゼント」の中の各ページに掲載して
ありますが、一言で言うと、
  ・「買物じょうず」に慣れ親しんだ方を優遇します
という制度です。

「アドバンス個人メンバー紹介」ページにメンバー名や自己紹介が掲載されて
いますので、もしよかったらご覧ください。親近感がわきますよ。

(後略)

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