[015] 検索サイトの活用

  メールマガジン ホントに実践!インターネットマーケティング

               2000/08/31(毎週木曜日発行) 1,165 部

  第15回 検索サイトの活用
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□ ご挨拶

みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして、誠にありがとうございます。

今回は、Webサイト一般告知の最も基本的な方法である「検索サイト」につ
いて、その活用方法をご紹介していきます。


■ 検索サイトとは?

検索サイトそのものについては、もうみなさまお馴染みでしょう。
誰でも1度は使ったことがあるでしょうし、もしかしたら毎日のように利用さ
れているかもしれません。

ここでは、「検索者」の立場でなく「掲載者」の立場での考え方についてお話
します。

ほとんどの検索サイトは簡単に無料で掲載できますので、日々アクセスアップ
に頭を悩ませている担当者を除けば、検索サイトへの掲載はどうしても安易に
考えられがちです。
極端な話、
「広告出すんだから、検索サイトへは載せなくてもいいんじゃない?」
とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

でも実は、法人・個人を問わず、検索サイトに掲載するということは、

 ○人通りの多いところに看板を設置する

のと同じくらいの力があるようです。

何かのキーワードで検索したら、大企業サイトと個人サイトが並んで表示され
るのは、みなさまご存知のとおりです。
そしてどちらをクリックするかは、説明文(看板)次第という体験も、一度や
二度では無いはずです。

インターネットの世界は、大企業も小企業も個人も平等というのが原理原則で
すが、資金力がものを言う世界であることも事実です。
そんななかで、検索サイトだけは、ほぼこの原則があてはまる稀有なシステム
と言えるでしょう。

人通りの多いところに看板を設置すると考えたら、
  ・設置場所 ---- 検索にヒットされるような工夫
  ・デザイン ---- タイトル
  ・コピー  ---- 説明文
  ・e.t.c.
おそらく真剣にその効果を上げるよう知恵を絞りますよね。

無料とはいえ、検索サイトには(利用の仕方によっては)それに匹敵する力が
あるのです。
有料広告の効果ももちろん大きいのですが、場合によってはそれ以上の効果だ
ってあるかもしれません。

「侮るなかれ」です。

 


■ アクセスアップは目的でない

とはいっても、アクセスアップだけが目的でないということは常に頭の片隅に
おいておきましょう。

仮にアクセスアップだけが目的なら、例えば今なら、
  ・アメリカ大統領選挙
  ・ゴア
  ・ブッシュ
  ・裏
  ・ゴシップ
等のキーワードを並べておけば、間違いなくアクセスは増えるでしょう。
でも、「買物じょうず」がそれをやったら...

また YAHOO! で、漢字よりアルファベットが上位に表示されるのも有名な話で
すが、仮に「買物じょうず」が「aa買物じょうず」だったら...

意味が無いどころか、反感を買って不正なデータ登録が増えるかもしれません。

アクセスアップだけが目的なら「なんでもあり」でしょうが、本末転倒は長続
きしません。
これから検索サイト活用についてお話しますが、くれぐれもご注意を。

 


■ ロボット型検索サイトの活用

ロボット型検索サイトでは、

  ホームページを訪問 → キーワード等を収集 → データベース更新

という一連の作業を、毎日毎晩休むことなくプログラム(ロボット)が行って
います。

多すぎて全てを挙げきれませんが、
  ・グー      http://www.goo.ne.jp/
  ・インフォシーク http://www.infoseek.co.jp/
  ・エキサイト   http://www.excite.co.jp/
  ・ライコス    http://www.lycos.co.jp/
  ・フレッシュアイ http://www.fresheye.co.jp/
等がこれにあたります。

プログラム(ロボット)が収集・順位付け・格納しているということは、当然
何らかの「ロジック」が存在し、それが各サイトの「特徴」でもあるわけです。

「特徴」ですので、その内容は原則非公開です。
とは言っても、まったく収集できなければ検索サイトの意味がありませんので、
各サイトとも最低限の「ルール」は公開しています。

逆に言うと、非公開部分はともかく、少なくとも公開部分についてはきちんと
対応しておかないと、「掲載者」の立場で検索サイトを利用していることには
なりません。

また、理論上は何もしなくても自動的にこちらのサイトを探し当ててくれるの
ですが、どのサイトもURLの登録申請を受付けていますので、登録しておい
たほうが早くロボットが来てくれます。
(あくまでも申請で、データベースへの登録は何日か後になります。)

 


■ ロボット型検索サイトの公開情報

それでは、ロボット型検索サイトの公開情報のなかから、重要な部分を抜粋し
てご紹介します。
(今回は有名サイトの公開情報なので、転載許可は申請しませんでした。)

専門用語・技術用語が山盛りですが、ここでは説明を省かせていただきます。
(どのサイトも、用語がわからない人は登録しないでください、登録するなら
自分で勉強してください、というスタンスのようです。)


●グー (http://www.goo.ne.jp/)

ドキュメントにおける語の頻度、タイトル内の検索語、キーワード内の検索語、
ドキュメントの長さなどの要素を勘案してこれらのスコアをつけています。

文書中のテキストで書かれた部分の内容をもとに、それを要約した100字程
度の簡単な紹介文を、自動的に作成致します。


●インフォシーク (http://www.infoseek.co.jp/)

キーワードを設定するには、ページのHTMLファイルを編集する必要があります。
HTMLファイルの最初の方に、<HEAD>と</HEAD>で囲まれた部分に
<META name="keywords" content="キーワード">
→複数のキーワードを記入する場合は、半角のカンマ(,)で区切ってください。
→<HEAD>と</HEAD>の間に、<TITLE>などのタグが存在する場合もありますが、
それらはそのままにしておいてください。
→<META~>の途中で改行を挿入しないでください。誤動作の原因になります。

METAエレメントの文字数が1000バイト以上ある場合は登録されません。


●エキサイト (http://www.excite.co.jp/)

どの言葉であなたのページがサーチ結果に出るかは、ページの中身によります。
METAタグ(keywords) によるキーワードの指定は出来ません。

サマリーは本文から自動的に生成されますので変更できません。またMETAタグ
(description)によるサマリーの指定は出来ません。

フレームを使ったページはそのままでは登録できません。<NOFRAME></NOFRAME>
セクショ ンを書くことによりインデクスされます。


●ライコス (http://www.lycos.co.jp/)

METAタグによるキーワードの指定(keywords)、ページの説明(description)
を使用しておりません。

登録対象URLがフレーム構造の親フレームになっている場合、ロボットは
<NOFRAMES>タグの内容を参照します。省略してある場合は、そのページは登録
されません。従って、<NOFRAMES>タグ内に、そのサイトを説明する内容を記し
ておく様お願いします。

検索結果の品質向上を目的として、リダイレクトページや、ページ内容と異な
るキーワードで検索されるなどの「スパム」を目的としたページであるとロボ
ットが判断した場合、自動的に取り除く作業をしております。例えば、単語数
が極端に少ないページや、逆に同じ単語(単語の内容には関わりません)が一
定の割合以上で出現するページなどは自動的に除かれることがあります。


●フレッシュアイ (http://www.fresheye.co.jp/)

最近1ヶ月間に概ね1割程度の加筆・修整・削除のなかったページは対象外とな
ります。

フレームページは対象外となります。フレーム内部のhtmlを直接指定した場合
は、個別に検索の対象とすることができます。

検索用キーワードは、htmlの<HEAD>区間の<TITLE>タグ内、及び<BODY>区間中に
書かれた文章中の単語が使用されます。<META>でのkeywords指定は参照しませ
ん。

タイトルは、<HEAD区間の<TITLE>~</TITLE>タグ内の文字が使用されます。
記述のない場合は、ファイル名が表示されます。お申し込みの前に、全てのhtml
ファイルに、適切に<TITLE>の設定を行なってください。

説明文は、<BODY>区間中の、文章が特に集中する部分の前方が抜粋されます。
アンカーされた部分は一般に表示しません。<META>でのdescription指定は参
照しません。


●全て共通

robots.txtやMETAタグで「巡回禁止」を指定している場合は、ロボットが素通
りしていきますので、ご注意を。

 


■ 「買物じょうず」のロボット型検索サイト対応

上に挙げた各サイトのどれにも対応できるよう試行錯誤中です。
日々見直しておりますので、興味のある方は、ブラウザで「ソース」コードを
表示してみてください。

ただこれについては、よく使う検索サイトで何かの検索を実行し、上位に表示
されたサイトの「ソース」を調べたほうが、より参考になると思います。
上位に表示されるサイトは、さすがにいろいろ工夫しています。

他に、
  ・アクセスアップのノウハウ紹介サイト
  ・アクセスアップのノウハウ紹介メールマガジン
等にも詳しく書かれていますが、玉石混交ですので、ご注意を。

 


■ 登録型検索サイトの活用

こちらは、人間が手動で検索データベースに登録するタイプです。

「買物じょうず」が掲載されている
  ・YAHOO!   http://www.goo.ne.jp/
  ・iNET Guide http://www.inetg.com/
等がこれにあたります。

登録するかどうか、そしてどのディレクトリ(カテゴリー)に分類するかは、
全て担当者(YAHOO! のサーファー、iNET Guide のガイド)の判断となるわけ
です。

担当者の方は一日に相当数のサイトをご覧になっている、ネットサーフィンの
スペシャリストです。
おそらく小手先のテクニックや裏技は通用しません。

掲載されるためには、その方達の目に止まるよう、日々サイトの充実を心掛け、
誠心誠意何度もお願いするしかないでしょう。

あとは YAHOO! の場合でしたら、

  ・Yahoo! JAPANへの推薦は必ずしもサイトの主催者からだけではなく他薦
   もありますので、知らないうちに登録されていることもありえます。

  ・サーファー自らが波乗りの途中で見つけた素敵なサイトを登録すること
   もあります。

だそうです。
人事を尽くして...ということですね。


□ 次回の予告

次回のテーマは「8月のデータ分析」です。

「買物じょうず」の「ランキング」ページと併せて、また7月の分析結果と比
較しながらご覧いただくと、面白いと思います。

どうぞお楽しみに。

(後略)

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