[023] サーバーの選択基準

  メールマガジン ホントに実践!インターネットマーケティング

               2000/10/26(毎週木曜日発行) 1,330 部

  第23回 サーバーの選択基準
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□ ご挨拶

みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして、誠にありがとうございます。

さて今回のテーマは「サーバーの選択基準」です。
ハードウエアとソフトウエアの両面から、お話していきます。


■ サーバー機器(ハードウエア)の選択基準

サーバー機器の選択基準は、実にシンプルです。

 ・買える(借りられる)値段か
 ・使いたいOS(オペレーティングシステム)が動くか

の2つだけです。

一般に、高価な機器は高品質です。高スペックの機器はどうしても高額になり
ます。
理由は簡単、部品の値段がそのまま最終価格として反映されるからです。

スペック的に見て格安のサーバー機器を見つけたと思ったら、メモリが極端に
少なくて、仮に増設したら他のサーバーと同じくらいになってしまうという話
は、以前このメルマガでもお話しました。

また、キャンペーンの最初の頃ならまだしも、終わりのころになると、買った
とたんに新機種がそれに近い価格で発売されるということは、パソコンの購入
で経験された方も多いでしょう。サーバーだって同じです。

必要なタイミングで使えて、且つ予算内で買える(借りられる)機器が、最良
のサーバー機器となります。

もう1つの選択基準については、明らかでしょう。
目的のOSが動作しなかったら、サーバーはただの暖房機です。
(けっこう熱くなります)

 


■ サーバー用OS(ソフトウエア)の種類

現在主流のサーバー用OSは、

 ・UNIX(SUN系またはIBM系)
 ・Windows 2000 Server または Windows NT Server
 ・Linux

の3つに分けられます。


●UNIX

UNIXは、上記3つの中で最も古いOSです。
インターネット用のOSとしても一番歴史があり、利用者も最大です。

もう少し細かく言うと、インターネットサーバーというのは、

 ・DNSサーバー(ソフトウエア)
 ・Webサーバー(ソフトウエア)

等で構成されるのですが、これらのソフトウエアは、上記3つの中では、まず
UNIX向けに開発され、他のOS用に移植されているのです。

長い間多くの利用者に使われて来たということは、それだけ安定性が高く、信
頼できると言えるでしょう。

唯一の問題としては、UNIXの動くサーバー機器はどうしても高価になって
しまうという点でしょうか。
発熱量が多いため、置く場所(専用室を推奨されています)にもコストがかか
ります。

そしてSUN系とIBM系ですが、技術的なことや歴史的な経緯はともかく、
外から見ての一番大きな違いは日本語のコード体系が違うということです。

試しに Yahoo!(http://www.yahoo.co.jp/) で何かを検索してから、ブラウザの
「エンコード」で「日本語(EUC)」と「日本語(シフトJIS)」を交互に選択
してみてください。
「日本語(EUC)」のときは正しく表示され、「日本語(シフトJIS)」のとき
は文字化けするはずです。
これにより、Yahoo! はSUN系のUNIXということが分かります。

どちらを選ぶかは...どのメーカーの機器を買うかによります。


●Windows 2000 Server または Windows NT Server

ご存知 Microsoft社のサーバー用OSです。

インターネットサーバーとしては新しく、そのためUNIXに較べれば安定性
に欠けるようです。

しかし、
 ・操作性がパソコン用Windowsと似ていて分かり易い
 ・開発ツールが豊富で、しかも過去の開発ツールと似ているため、使えるよ
  うになるまでの習得機関が短くて済む
 ・すべてのサーバーソフトについて、Microsoft社が責任を持っている
 ・サーバー機器は、UNIX用に較べれば安価

といったアドバンテージもあります。


●Linux

最近どんどん利用者が増えてきているのが、Linuxです。

無料のサーバー用OSとして、そしてユニークな開発形態でも有名ですが、

 ・UNIXと類似の操作性
 ・多くの人がソースコードレベルで検証しているため、その歴史割には安定
  性が高い
 ・UNIX用に較べて安価なサーバー機器でも動く

といった特徴も見逃せません。

つい最近までは、データベース等の基幹となるソフトウエアが不足していまし
たが、それらも徐々に増え、今では十分ビジネスに使えるOSになっています。

 


■ サーバー用OSの選択基準

最後に、各サーバー用OSの特徴を踏まえた上で、その選択基準についてお話
します。


●目的は何か

まず最初に考えなければならないのは、そのサーバーで何をするかということ
です。

製品を紹介したり、リクルーティングのために会社紹介をすることが目的であ
れば、サーバーはどれであってもかまいません。選択基準はコストだけです。

巨大なデータベースを使って何らかのサービスをするのであれば、そこで使用
するデータベースシステムが何かによって、自ずと選択の幅は狭まります。

證券売買や銀行の入出金のように、リアルタイムで信頼性の高い処理が要求さ
れるのなら、今のところUNIXサーバーに一日の長があります。


●開発スピード、そしてコスト

これまでWindows系の開発経験が豊富なら、合わせたほうが開発効率は上がり、
結果としてコストは下がります。

上記でも触れましたが、目的を達することができればコストは低いに越したこ
とはありません。他とのバランスを考えながら、決めることになります。

ただし、数ヶ月先のことは、常に考えておきましょう。
伸び盛りの中学1年生のとき、大きめの制服を用意するのと理由は同じです。


□ 次回の予告

次回のテーマは「10月のデータ分析」です。

ついこの前9月のデータ分析したような気が...。
あっというまですね。

(後略)

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