「ハリー・ポッター」に見る電子書店の力の差 - ホントに実践！インターネットマーケティング

　　メールマガジン　ホントに実践！インターネットマーケティング

　　2002/11/06（毎月第１週目発行）　まぐまぐ 1,874部 ＋ メルマ！ 43部

　　第65回　「ハリー・ポッター」に見る電子書店の力の差
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今回から「毎月第１週目発行」とし、曜日は非固定とさせていただきます。
何卒ご了承のほどお願いいたします。

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□　ご挨拶
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みなさま、こんにちは。
ご購読いただきまして誠にありがとうございます。

初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、ありがと
うございます。

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□　媒体掲載のお知らせ
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先週の新刊「激安サイト厳選500店　速い・選べる・ものがいい」（講談社）
に、「買物じょうず」が掲載されました。感謝！
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062115514/surv-22

著者の金田氏は『99％ネット通販生活者』で『豊富な購買体験と2年間の徹底
調査で保証！』とのこと。
このメルマガの読者のみなさまなら、きっと興味を持たれるはず。

　

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■　山積みされているはずの商品が無い？
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今回は、時事ネタです。

みなさまご存知のとおり、「ハリー・ポッター」シリーズの第４弾
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」（静山社）
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4915512452/surv-22
が、10月23日、全国で一斉発売されました。

　・初版でいきなり230万部発行
　・一部の書店では午前６時半から発売、しかも開店前に並ぶ人もいた
　・書店の目玉商品を置く「平台」はハリポタシリーズで埋め尽くされ他の
　　書籍が押し出されて返品が増えている、

等々話題にも事欠きません。

そこで試しにインターネット書店を覗いてみたら･･･
ナント、売っていないお店もあるんですね！
正確には「品切れ」とか「入荷日未定」なんですけど。

この書籍は、書店から出版社への「返本」がきかない契約、つまり「買取り」
契約との噂もありますので、もしかしたら担当者が弱気になってあまり多く
仕入れなかったのかもしれません。

でも、せっかく買おうと思っていつもの書店にアクセスしたのに売り切れだっ
たら、みすみす販売機会を逃したことになりますし（今回は１冊や１０冊の話
じゃないのです）、それ以降、別の書店で買われるかもしれない（顧客損失）
のですから、非常に大きな痛手です。

　

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■　レビュー（感想文）の数や内容にも差が
■

それからもう１つ。
ほとんどのインターネット書店がレビュー（感想文）を掲載しているのですが、
その数や内容も、書店によってけっこう違うんですね。

レビューの数が多く内容も濃い書店もあれば、数は多いけど「面白かった」と
いった一言しかないない書店もあるし、数も内容も乏しい書店もあります。

ふだん複数のインターネット書店を見比べることがあまり無いと思いますので、
ぜひこの機会にご覧ください。
母数が多いので、比較するには最適です。

　

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■　もしかしたら･･･
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書籍は「どこで買ってもモノは同じ、価格も同じ」商品ですので、お店の力量
が勝負ということになります。

そんななか、仕入れ力の差や、レビュー（つまり顧客層）の差がはっきりした
ら･･･
最悪の場合、今回の騒動がキッカケで、力の弱いインターネット書店が１つや
２つ無くなってしまうのでは？と危惧しています。

　

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■　付録
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インターネットマーケティングではありませんが、いつかは書こうと思ってい
たテレビＣＭの話を１つ。
（広い意味のマーケティングということで･･･）

「東京三菱キャッシュワン」と「＠ローン（アットローン）」のテレビＣＭ
なんですけど、私、いつ見ても不快なんです。

（下記サイトで実際のＣＭが見られます）
（ http://www.cashone.co.jp/ ）
（ http://www.at-loan.com/ ）

どちらも設定は、恋人同士とおぼしき男女（夫婦じゃなさそうです）。
そしてどちらも女性が男性に「おねだり」している雰囲気。

ＣＭの意図は、
「たまには彼女のために大きなプレゼントをすれば？」
「もしお金が無かったら、うちでキャッシングすればいいじゃない！」
といった感じ。

でもちょっと考えると、これって怖くありません？

例えばこれが、
「給料やボーナスが入ったんだから、たまには･･･」
とか
「こういったときのために預貯金してるんでしょ。たまには･･･」
なら、まだわかります。

でも、これらのＣＭは、暗に、
「おねだりされたら、借金してでもそれに応えなきゃ男じゃないよ！」
って言ってるんですよね？

しかも「東京三菱キャッシュワン」の彼女は、男性が「ちょっと予算が･･･」
と堅実な提案をしているにもかかわらず、「たまにはババーンと！」ですよ。

恋人の財布に期待し、財布の中身が少ないとわかったら「借金すれば？」と
笑顔で言える女性･･･

金の切れ目が縁の切れ目。
男性の借金が借入限度額を超えとたん、笑顔で「さよなら」と言われそうじゃ
ありません？

両社は、男性に借金をさせるだけさせて、次から次へと渡り歩く女性を増やす
ことで貸し出しを増やそうという魂胆でしょうか？

もしそうだとしたら両社のＣＭはその意図どおりですが、そんなことは無いで
しょう、たぶん。だとしたら･･･
高いお金を払ってマイナスの企業イメージを広めているんですから、ヒドイも
のです。

ちなみに両社とも、筆頭株主は大手都市銀行。
やっぱり「貸してやる」って気持ちが強いのでしょうか？

考え過ぎかなぁ？