メールマガジン ホントに実践!インターネットマーケティング
2013/04/26発行 まぐまぐ 1,383部 + メルマ! 45部
第119回 スマホ用サイト、どうする?
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□ ご挨拶
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こんにちは!
ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
初めてのみなさま、数あるメールマガジンの中から選んでくださり、
ありがとうございます。
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■■ そろそろうちも、スマホ用サイトを作ろうか!?
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昨年あたりから、スマホ(スマートフォン)用サイト制作についての
ご相談が増えてきました。
スマホ利用者の爆発的な増加を考えると、一般的な動きでしょう。
<参考>
2012年、スマートフォンからのインターネット利用が倍増
~アプリからのサービス利用がインターネット利用時間拡大をけん引~
http://www.netratings.co.jp/news_release/2013/04/News20130403.html
2013/04/03 ニュースリリース ニールセン株式会社
そこで今回は、ご相談を受けた際、最初にご説明している、
スマホ用サイトの形態(制作・運営方法=1つじゃない!)について、
お話していきます。
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■■ スマホ用サイト形態あれこれ
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現在、スマホ用サイトの主な形態(制作・運営方法)としては、下記
があります。
(1a) パソコン用サイトとは別に、スマホに最適化した専用のサイト
を作る
URLは、パソコン用とスマホ用で同じで、動的に分けて配信する
(大手企業に多い形態)
(1b) パソコン用サイトとは別に、スマホに最適化した専用のサイト
を作る
URLは、パソコン用とスマホ用で異なる
(これも大手企業に多い形態)
(1') CMS(コンテンツ管理システム)を使って、1つのソースで
パソコン用サイトとスマホ用サイトの両方を作る
(2a) パソコン用サイトを「レスポンシブ ウェブ デザイン」で作り
直して、スマホに対応する
URLは、パソコン用とスマホ用で同じ
(Googleが一番に推奨している形態)
(3a) パソコン用サイトを、スマホで見ても違和感が無いデザインで
作り直して、スマホに対応する
URLは、パソコン用とスマホ用で同じ
(Appleのサイトが有名)
(4b) あえてスマホ用サイトを作らない
URLは、パソコン用とスマホ用で同じ
それぞれ、メリット・デメリットがありますので、事例とともに
ご紹介していきます。
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■■ パソコン用サイトと別にスマホ用サイトを作る
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【例】
(1a) au
http://www.au.kddi.com/
(1a) ソフトバンクモバイル
http://www.softbank.jp/mobile/campaign/
(1b) ヤフージャパン
http://www.yahoo.co.jp/
http://m.yahoo.co.jp/
(1b) ソフトバンクモバイル
http://www.softbank.jp/mobile/customer/
http://www.softbank.jp/mobile/
【メリット】
パソコン用サイトと別にスマホ用サイトを作る最大のメリットは、
それぞれに最適化できることです。
そのため、ユーザーも一番使い易いはずです。
それから、URLが同一(a)の場合は、ユーザーがURLを気にしなくて
良いというメリットがあり、
URLが別々(b)の場合は、ユーザーが両サイトを行き来できる、という
メリットがあります。
【デメリット】
メリットの裏返しですが、両方作って、その両方を運用していく必要
があるというのが、最大のデメリットになります。
「1つのサイトの運営でも手一杯なのに、それが2倍近くになるのは
難しい・・・」という声、よく聞きます。
なお、既存のパソコン用サイトがCMSで作られている場合は、CMSを
変更して、1つのソースで両方を作る(1')ということも可能です。
これなら、運営コスト(費用と時間)は、それほど増えません。
また、(a)のデメリットは、ユーザーが両サイトを行き来できない(※)
ということで、
(b)のデメリットは、ユーザーがそれぞれのURLを意識する必要がある
ことです。
(※) スマホ用サイトだけでは情報が足りなくて、パソコン用サイト
へも飛びたいという要望は、けっこう多いようです。
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■■ 「レスポンシブ ウェブ デザイン」で作る
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【例】
(2a) 玉川大学・玉川学園
http://www.tamagawa.jp/
(2a) テンプル大学ジャパンキャンパス
http://www.tuj.ac.jp/jp/
【メリット】
サイトを「レスポンシブ ウェブ デザイン」で作るメリットは、
管理するソースが1つで済むので、運営コストが2倍近くまでは増え
ないことです。
また、Googleの検索エンジンと相性の良い形態です。
https://developers.google.com/webmasters/smartphone-sites/details?hl=ja
(他の形態の場合は、相性を良くするために別途対応が必要)
【デメリット】
これも、ユーザーが両サイトを行き来できません。
「レスポンシブ ウェブ デザイン」を意識したコードにする必要が
ありますので、実際の運営では、CMSと組み合わせるのが現実的と
思われます。
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■■ パソコン用サイトをスマホで見ても違和感が無いデザインで作る
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【例】
(3a) アップル
http://www.apple.com/jp/
【メリット】
パソコン用サイトとスマホ用サイトが1ソースですので、運営コスト
は今と、ほとんど変わりません。
また、1ソース同一URLですので、Googleの検索エンジンとも相性が
良いです。
【デメリット】
既存のパソコン用サイトのデザインを、一新する必要があります。
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■■ あえてスマホ用サイトを作らない
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上記(1)~(3)を吟味し、さらに、スマホの画面サイズがどんどん
大きくなっていることも勘案して、
結局、スマホ用サイトを作らないことにしたというケースも、今の
ところは、多いようです。
また、スマホ用サイトを作らない代わりに、スマホ用アプリを作る
というケースも、見受けられます。
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■■ スマホ用サイト制作も、運営を考えて
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以上、スマホ用サイトの主な形態を紹介してきたわけですが、どれ
にするかは、個々の会社の業務内容や体制次第になると思われます。
いずれにしても、サイトは運営し続けてこそですので、制作の際は、
運営のことを第一に考えることを、おすすめします。
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□ お知らせ
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当メールマガジンの相互紹介に関しましては、
https://www.surv.co.jp/reception/fm-surv-mag.html
をご覧ください。
(後略)